「小さな世界の中で」
第二話 「 少女観察 」 Boy is watching Girl
僕は、2週間に渡り 南を観察していた
5月7日(水)
彼女は、授業中寝ることはなかった
授業を必死に聞き、ノートを取る姿を見る限り
塾には行っていなさそうだ
他の奴は、塾での体力を温存するため
授業では、寝ている
学校は、テスト(内申)と出席のためだけにあるようなものなのに
やはり、南は家庭の事情から 塾に行く余裕がないようだ
5月9日(金)
彼女は、今日も授業を聞いている
どうやら、彼女は 左手を揺する癖があるようだ
5月12日(月)
彼女は今日も、僕に話しかけてくる
彼女は、人見知りをあまりしない性格みたいだ
だが、みんなピリピリしているので
普通に会話ができる男子は、少ないらしい
女子同士でもグループができている
5月13日(火)
美術の時間に衝撃の事実が発覚した
彼女は、絵があまり上手くなかった(笑)
5月14日(水)
僕は、学校を休んだ
すると、彼女からメールが来た
初めて話した日に、メアド交換したんだった
あまりに、メールしないもんで忘れてた
「今日は、どうしたの?
風邪なのかな? ゆっくり休みなよ」
女の子からメールを貰う日が来るとは……
ま、サボりなんだがな……
5月15日(木)
学校へ行くと、彼女は心配していてくれていた
ふと、気付くと彼女の左手が震えている
貧乏揺すりみたいなものなのか?
彼女も苦労しているんだろうな
5月16日(金)
数学の時間にわかったんだが
どうやら、彼女は図形問題が苦手らしい
5月19日(月)
どうやら、彼女に彼氏はいないらしい
今まで居たかまでは、聞きだせなかった
5月20日(火)
南と話すのは、楽しいと思った
5月21日(水)
南、可愛いよ。南
そして、現在の22日に至る
彼女を、2週間に渡って観察してみたが
至って普通の女の子だ
多少、癖があるが あまり気にならない
僕は、そんな南を無意識だが意識しつつあった
おかしいかもしれないが そんな感覚だった
生まれて初めての感覚
無意識のうちに意識するという、感覚
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