「小さな世界の中で」
第四話 「 祭 前編 」 Festival First
文化祭当日
受験組の大半は、家で勉強している
「何か食べない??」
午前中は、南と二人きりで周ることになっている
『たこやき食べない?』
それに加え、前々から気になっていた事を聞いてみた
『南の左手の振るえって、癖なの??』
「え…… あ…… うん。まぁ
気付いてたんだ……。。。 」
地雷踏んだ予感
これは、タブーだったのか。汗
癖とか、そんなものじゃないのか
だから、先生も触れなかったのか
そんなこと、少し考えたら分かることだったのに
浅はかだった
『そんな深い意味ないから。気にしないでよ』
なんて、冷たい言い方をしたんだ
フォローのしようがない
まるで、”貧乏ゆすり目障りなんだけど” と同じ言い方じゃないか
「………うん。 ごめん」
『ほんと、何でもないよ。
僕の方こそ、ごめん。 』
「そだね! 君が悪いんだから、たこ焼き奢ってよね。笑」
うおっ!なんだ、この変貌っぷりは
元気じゃないか……
そんなに、重く考えなくていいのか?
いや でも、元気を装っているだけかもしれないしな
『しゃあないな。 1パックだけだかんな』
たこ焼きやら、リンゴ飴を食べて周って
いろいろ話していると、昼前になっていた
「じゃあ、私 友達呼んで来るね
13時に正門の前集合ね 」
『おう。 僕も、友達呼んで来るよ』
13時までには、まだ1時間以上あった
東に連絡してみるか
TURRRRRRR!TURRRRRR!
ガチャ
「もしも〜しぃ なんすかぁ」
『なんすかぁって、今どこよ』
「どこってぇ、家に決まってんよぉ」
こいつ・・・ 寝起きじゃねーか
『お前、今日文化祭って言っただろ』
「!! 忘れてたぁ ダッシュで行くからぁ」
なんだ、この脱力感
地元から学校まで、1時間だっつーのに
『ダッシュな。 13時に集合するから』
「まかせろぉ この韋駄天の東ぁ!
必ずぅ、待ち合わせの時間までに到着するぜぇ
噂の南ちゃんいるんでしょぉ 」
『いるよ。だから、遅刻厳禁な』
さて、13時まで適当に時間を潰すか
僕は、学校で配られた パンフレットに目を通した
さっき、南と食べ歩きしたから 飯はいいや
すると、2年C組の出し物に目がいった
《12時より体育館にて、劇します》
30分の劇か
内容は・・・・・・ 見てからのお楽しみだとよ
どんだけ、自信があるんだよ こいつら
まぁ、時間つぶしには ちょうどいいかな
そうして、僕は体育館に向かう
人、入ってねぇ
椅子は半分以上空席である
学生の劇じゃ、こんなもんだよな
パンフレットにもお楽しみとか、調子乗りすぎだろ
なんだかんだで、前から3列目の真ん中に座った
【それでは、2年C組が 茨の恋と空の歌景色 をお送りします】
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